貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少した状態を言います。
すると、一般的に次のような症状が起きます。
1)全身のだるさ、倦怠感: ヘモグロビンが減少すると体内組織に酸素を十分に運ぶことが出来なくなるため、体内が酸素不足の状態になります。すると、筋肉ではエネルギーが不足して、だるさ感じるようになります。
2)めまいや立ちくらみ、頭痛: 脳が酸素不足になって生じます。
3)顔色が悪い、顔面蒼白: 皮膚の赤みは血液の色で、血液を赤くしているのがヘモグロビンなので、ヘモグロビンが減少すると顔色も悪くなります。
4)胸痛: 心臓の筋肉の酸素不足で起こります。
5)動悸: 坂道を歩いたり階段を上がったりする時には酸素がたくさん必要ですが、ヘモグロビンが少ないと酸素が不足します。そのため、心臓は拍動を早めて大量の血液を流すことで酸欠を解消しようとします。
6)息切れ: 酸素をたくさん体内に取り入れようと呼吸を激しくするため、貧血がひどくなると、安静時でも心臓がドキドキするようになります。
7)心肥大: 息切れの状態が続いて心臓に負担がかかると発生することがあります。
こうした一般的な兆候の他に、爪がスプーン状になったり、希に口内炎、舌炎、嚥下障害などが見られることもあります。(「貧血の種類」参照)
ただし、鉄欠乏性貧血のように貧血がゆっくり進行すると、体が症状に慣れてしまうので症状に気がつかないことも多く、上記のような症状がないからといって大丈夫とは限りません。
なお、朝礼で倒れたり、突然立ち上がった時に目の前が真っ暗になる立ちくらみなどすると、「貧血が起こった」と言いますが、これは「脳貧血」といって、低血圧の症状の一つです。脳に回っている血液が一時的に減るために起こるもので、これは赤血球数やヘモグロビン濃度が正常な場合でも起こります。